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「マッスルスーツ」本格販売=圧縮空気で作業補助-東京理科大など

圧縮空気で伸縮するゴムチューブを利用する「マッスルスーツ」を装着し、重い箱を持ち上げる開発者の小林宏東京理科大教授=11日午後、東京都新宿区

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圧縮空気で伸縮するゴムチューブを使い、人や荷物を中腰で持ち上げる作業を補助する「マッスルスーツ」の本格的な販売やレンタルを始めたと、東京理科大工学部の小林宏教授と同大発のベンチャー企業「イノフィス」が11日発表した。
開発した小林教授は記者会見で、「昨年から訪問入浴介護サービスや工場、物流施設向けに計約760台をモニター販売し、十分検証できた。腰の負担が3分の1に減るため腰痛を防ぐことができ、高齢者や女性も力が必要な作業ができる」と説明した。当面は法人向けで、販売価格は1台60万円だが、レンタルが中心になるという。
マッスルスーツは電動モーターではなく、網で包んだゴムチューブの「人工筋肉」を使用。5気圧の圧縮空気を注入すると太く短く変形する力を利用する。標準モデルはリュックサックのように背負うハの字形金属フレームに人工筋肉を左右2本ずつ配置。スイッチを入れると、ももに力が伝わって作業を補助する。
圧縮空気は小型ボンベを背負うか、コンプレッサーからホースをつないで供給。標準モデルはボンベを除く重さが5.5キロで、最大30キロを持ち上げるのに相当する力を発揮する。ストローのような装置を口にくわえる「呼気スイッチ」を使えば、息を吸うと力が出て、吐くと力が抜ける。

編集部より:この記事は 時事ドットコム 様の2014/11/11の投稿を転載させていただきました。