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人生の整理に「エンディングノート」 財産や意思など、まとめて記入

ちょっとした書店にいけば必ず本棚にある『エンディングノート』。いったい、どんな内容で、どんな機能を持つものなのだろう。改めて基本を理解してみる。

 【目的】人生の整理ができる

 自分の死、自分の判断能力が衰えたときに備えて、財産や意思など自分自身に関する情報をまとめて記入できるノートがエンディングノートだ。

 さまざまなタイプのものが市販あるいは頒布されているが、共通しているのは、普通の大学ノートやレポート用紙と違って、何を書いたらいいのかが丁寧に示されている点。指示に従って書いていけば、自分が終末期や万一のときに必要な情報が書き込まれていく仕組みになっている。人生の目標を書いたり、介護が必要な場合や過度な延命治療をどうするかといった生前段階に役立ったりする項目が用意されていることが多い。

 自分1人で書き込むのではなく、親子、あるいは寺の住職と相談しながら書くことを推奨するノートも少なくない。

 【法的効力】遺言と違って「ない」

 一般に誤解されがちだが、エンディングノートには「法的効力がない」という点を頭に入れておく必要がある。人生の備忘録として、自分の思いや希望をまとめる意味合いが強いのがエンディングノートだ。一方、死後に法的効力を持つものとして「遺言」がある。

 遺言は、民法で定められた「認知」「財産処分」「後見人や後見監督人の指定」「相続」「遺産分割」「遺贈」といった部分に限定して影響力を持つ。

 誤解が多いのは、エンディングノートと、遺言の種類の一つにある「自筆証書遺言」との違い。「自筆証書遺言」は全文が消せないペンを使った遺言者の自筆であることが必要。日付、署名、訂正の仕方も細かく定められている。

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編集部より:この記事は 産経デジタル 様の2014/03/25の投稿を転載させていただきました。